旅行記(飛騨小阪)~都会の喧騒を忘れ、大自然と歴史の中での新しい発見~

以前のブログで栗駒高原の魅力を紹介したが、今回は飛騨小坂の歴史と自然の中での新しい体験について綴りたい。文化人類学者のフィールドワークに同行するという体の小旅行は、都会の喧騒から離れ、飛騨小坂の深い歴史や文化を感じることができた。

飛騨小坂は岐阜県北部、霊峰御嶽の西麓に位置する小さな町である。人口約3,300人のこの町は、四季折々の風景が美しく、特に清流や滝の美しさは訪れる者を魅了する。大洞川の流れや、あかがねとよ、からたき滝などを実際に訪れてみたが、自然の美しさに心を奪われた。

・大洞川(おおぼらがわ)

大洞川

・あかがねとよ

あかがねとよ

・からたき滝

からたき滝

「おさかのおうち(古民家民泊)」という古民家民泊に宿泊した。天保十年(1839年)に建築されたこの古民家は、質素だが落ち着いた雰囲気が魅力的だった。宿泊中、管理人から飛騨小坂の歴史や文化について多くを学ぶことができた。かつては林業の町として栄えていたが、時代の変遷や輸入品の影響で衰退してしまったそうだ。しかし、地元の人々の努力で観光の町としての復興を果たしてきたそうだ。

おさかのおうち
飛騨小坂観光協会ウェブサイトより引用)

次の日、巌立峡などの観光地を訪れた。散策中には、あすなろの木を発見した。あすなろはヒノキと似た特徴を持つ木で、葉の形状や特性が類似しており、その名前には、「明日はヒノキになろう」という意味が含まれているとされている。井上靖の『あすなろ物語』にも登場するこの木は、「なれないかもしれないが一生懸命何者かになろうと努力する姿勢の大切さ」を思い出させてくれる。日々仕事に追われる自分にとっても新たな風をもたらしてくれた。

あすなろ
今回の旅はとても新鮮だった。飛騨地方の自然や文化、歴史の深さを感じることだけではなく、都会の喧騒から離れ、心をリフレッシュすることができたのは何よりだ。今日からは、いつもの日常が始まるが、「今日も一生懸命頑張ろう!」と強く思える小旅行だった。

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