「趣味は靴作り。」あなただけの一足 靴工房 Delinka【頑張る人応援プロジェクト②】

「趣味は靴作りです。」そう答えるのは、Delinka オーナー野地 健人さん。Delinkaは2016年8月、東京都中野区にてオープンした靴工房だ。1周年を迎え、現在は千葉県市川市にて営んでいる。Delinkaでは ペルー産の“マンタ”という、インカ時代から伝わる伝統的な美しい織物を使用し、ここでしか購入できない独特で美しい靴を販売している。個人的に靴をオーダーしたことをきっかけに今回のインタビューに繋がった。

Delinkaで購入できる靴は優に100万種類を超える。と言うもの、Delinkaの靴は完全オーダーメイド製である。その”マンタ”を100種類以上から選び、23色の革、22色の靴紐、さらに8色のハトメ(靴紐を通す穴の部分の金具)を組み合わせる。女性でも、男性でも好みに応じて、まさに自分だけのオリジナルシューズを作ることができ、布から金具まで自分で選んで作るこのスタイルが特別な一足を演出する。

この靴作りのスタイルは野地さん自身がペルーでオーダーした一足の靴が由来している。

6年前、野地さんは脱サラし、憧れであった世界一周の旅に出た。そして、旅を始めて半年、ペルーのクスコでふと立ち寄った靴工房との出会いが運命の始まりだった。”マンタ”を使ったオーダーメイドシューズを作り、その後の旅の相棒にした。旅の3年間はその靴を履き続けた。履き心地も良く、美しいその靴は野地さんの体の一部になった。また、旅先で出会う人から靴を褒められることがしばしばあり、ペルーの靴へ特別な思い入れが深まっていた。

帰国直前に進路を考えた時、旅を共にしてきた靴が視界に入った。「この靴は日本では手に入らない。こんな素敵な靴を自分で作れたらいいな。」と考えるようになった。

帰国後は靴作りへの憧れを実現すべく、東京中の靴職人を訪ね回った。そして、一軒の靴工房で修行を積んだ。その後、ペルーのクスコを再訪し、初めてオーダーした靴工房にて修行した。3ヶ月ほど、本場の靴作りだけでなく、インカ文明が色濃く残る現地の雰囲気、人々の飾らないライフスタイルを目一杯感じた。初めてペルーで靴をオーダーしたときに感じた喜びを、次はお客様に感じてもらえるように多くを学んだ。そして、Delinkaを開業した。帰国後わずか1年と4ヶ月後のことである。

Delinkaのオーダーメイドシューズはまさに手作りだ。使う道具はミシンのみで、1足ずつ丁寧に作るため、1週間に5足ほどしか作れない。しかし、大量生産にはあえて走らず、手作りにこだわっているのは、お客さまにとって大切な靴になるという思いをもって靴作りに励んでいるからである。野地さんのまっすぐな気持ちが出来上がった靴に反映しているようで、完成した靴には独特な重厚感を感じる。聞き手である私もオーダーした自分の靴を眺めるとうっとりしてしまう。

オーダーした人を必ず満足させる魅力的な靴を作る野地さん。これからも多くの人々にこの喜びを与え続けて欲しい。
(聞き手 HOLO BELL松原)

Delinkaでは”マンタ”を使ったカラフルなカメラストラップも販売しており、Delinkaの商品では唯一、インターネットでも販売しています。今後も”マンタ”を使った新商品の開発も検討中とのことですので、引き続き楽しみですね。詳細は以下のHPへ。

〈Delinka〉
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