第38回つくばマラソン体験記 〜初めてのフルマラソンを終えて〜

こんにちは。HOLO BELLの山口です。
2018年11月25日、晴天に恵まれ、人生初のフルマラソン(第38回つくばマラソン)に挑戦しました。
この体験記が今後、フルマラソンに参加してみよ〜かなと考えている方の参考になればと思います。※主にマラソンで感じたことを中心に書いています。
以前からブログを読んでくださる方はご存知かもしれませんが、私は大学から約10年、特段運動などはしていませんでした。そこでダイエット企画をきっかけに運動を2018年2月ごろから始めましたが、3km走るだけでも息切れ必至でした。
そして、週2回程度の運動を続けましたが、最長の練習でも30kmまでで、それ以降は未知の領域でした。
そうこうして、不安を抱えながら迎えた大会当日。
もはや足掻くこともできず、「まぁアドレナリンが出てなんとかなるだろう。」という根拠ない自信を携えながら、スタートしました。
練習時にフルマラソン経験者によく言われたことベスト5は、

①30km越えてからが本当のマラソン
②周りに流されず自分のペースでいくのが大事
③序盤の調子が良くても調子に乗らない
④エイドコーナーでは必ず水分補給する
⑤まぁ完走できなくても誰も責めないし、気にするな

この教え(⑤を除く)を胸に、ゆっくりゆっくりと走り出しました。

初めてということで目標時間は特に決めてはいませんでしたが、7分/km(おおよそ5時間で完走)のペースで走れればいいなぁと思っていました。
一緒に走ってくれる妻はスマートウォッチのガーミンをつけて、ペースを調整してくれました。
最初の10km。目標ペース通りに進み、疲れもあまりなく、順調ムード。公道を貸し切り、盛大な応援を受け、走ることができるのがフルマラソンの良いところですね。

第38回つくばマラソン体験記

そして、中間地点の20km。練習では絶望的な空腹と疲れと足の痛みに襲われる距離なのですが、さすがフルマラソン大会。まさにアドレナリンがでて、疲れはあるものの、まだ元気がありました。また、20km付近でのブラスバンドの演奏(私が通ったときは嵐のHappinessでした)やソーラン節などで応援してくれていたこともその一因だったのでしょう。そして、フルマラソンの醍醐味といっても過言ではないエイドコーナーでは、水だけでなく、ブルーベリー、バナナ、みかん、キュウリなどが置いてあり、適宜エネルギー補給ができました。
しかし、この快調なランの裏では少しずつダメージが蓄積されていたようです。

第38回つくばマラソン体験記

快調のまま25km。ペース調整してくれていた妻から、幾度となくペースが早くなっていることを注意されました。自分でも抑えたいのですが、うまくペースをコントロールできず、今のスピードを抑えると少し身体に痛みが走る感覚がありました。しかし、25km地点でペースアップしても、数km後には担架で運ばれているのがオチなので、なんとかペースを落としました。

ここからは未知の領域、30km。さすがに疲れが見えてきましたが、着々と足を進めて残り10km。42kmのうちの10km。つまり1/4弱です。一般的には「残り少し」というのは時間感覚が短くなるはずなのですが、ここからの10kmが今まで32kmを超越するかのような長時間に感じたのです。

苦痛の色が見え始めた37km。

「ぴぎゃー!!!」という太ももの高らかな叫び声とともに一気に激痛が足全体を駆け巡りました。
諸先輩方が言っていた本当のマラソンがここから始まりました。残り5kmなのですが、この5kmは一生忘れないと思います。あまりの痛さに走る姿勢もおかしくなり、そうなると次は足だけではなく、腰なども痛くなりました。多くの人が歩いている。横になっている。「なんて羨ましい姿なのだろう。いっその事、歩いたらどれだけ楽だろう。もう歩こう。」と心の悪魔が囁き、「ここまで走っただけでも立派。誰も責めないよ。もう歩こう。」と心の天使が諭してきました。しかし、ゴール付近で待ってくれているランニングクラブのみなさん、一緒に走って支えてくれている妻のことを考えると、めちゃめちゃ遅くても走りきりたいと強く願うことができ、一歩一歩と前に進みました(客観的には歩行と同じスピードですが、気持ちは走っていたのでセーフです)。
残り3km。大会サイドにいじめられているのではないかと疑ってしまうほど、1kmの体感は長く、果てしないものでした。そして、残り1.5km。ここでマラソンクラブのメンバーが「あと少し!頑張れ!」と応援してくれました。応援がこれほど人に元気を与えるものなかと驚いてしまうほど、嬉しく、元気をもらいました。本当にありがとうございました!
そして、一心不乱に腕を振り、その勢いのまま、ようやくのゴール。
タイムは5時間12分でした。このタイムをどう思われるかはわかりませんが、私個人としては満足しております。

第38回つくばマラソン体験記

ゴール後、倒れこむように横になりましたが、足を始めとして、全身が痛く、しばらく立ち上がることができませんでした。汗をかいた男が半袖半パンで11月末の外に寝転がっていると、どうなるか。
そうです、当然逮捕され、いや、身体が冷えます。
しかし、身体が全く言うことを聞かず、ブルブルと震えることしかできませんでした。あまりにもピンチだったので、救護コーナーまで連れて行ってもらい、しばらく安静にして、事なきを得ましたが、体温は35度近くまで下がっていました。
これを読んでくださったフルマラソン未経験の方は、全身を痛め、低体温症気味にもなってまで、マラソンは何が楽しいのか?と思うことでしょう。

私にもこれはわかりません。走ればわかると思いましたが、わかりませんでした。
もうマラソンはこりごりです。フルマラソンを1回経験できたので大満足です。思い残すことはありません。
と心に固く誓ったはずなのに、大会の1週間後には春のマラソン大会の申し込みページを覗いている自分がいました。

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