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今回のブログでは、化粧品コンセプト設計の前提となる男女間の肌質の違いについて書いていきたい。
僕個人としては、実際に調べてみるまで、男女間に肌質の違いはないと考えていた(とっても安直な考えだった・・)。しかし、やはり男女間に肌質の違いはあるようである。
男女間の肌質の違いは大きく分けて以下の2つが原因となっているようだ。
1.生理的な違い
2.生活習慣の違い
1.生理的な違い
男性と女性の生理的な違いをまとめてみた。ざっくり言うと、男性の肌質は、外部からの刺激には強いものの、乾燥しやすく、テカリやすいということのようだ。
原因 | 症状 |
---|---|
皮膚の厚み | 男性の表皮は、女性の表皮に比べ、0.5ミリほど厚いとのことで、それゆえ女性よりも男性の方が、外部からのダメージに強い |
皮脂の分泌量 | 男性の皮脂量は男性ホルモンの作用から、女性の皮脂量の2~3倍近くあり、その分、顔がテカリやすいなどのデメリットがある |
皮膚の水分量 | 男性の肌は、女性の肌よりも30~40%水分量が少なく、乾燥しやすい一方、皮脂量は多いため、乾燥に気づきにくい |
2.生活習慣の違い
生活習慣の違いとしては、シェービングとメイクがあるようで、シェービングにより肌が傷つきやすい一方、メイクをしないことから乾燥やシミができやすいという特徴がわかった。
原因 | 理由 |
---|---|
シェービング | 多くの男性行うシェービングは、髭を剃り落とすだけでなく、肌表面の角質や皮脂膜まで必要以上に削いでしまっている。 |
メイク | 男性は、メイクをする習慣がないため、直接肌に紫外線を浴びてしまい、肌のメラノサイトを刺激するため、乾燥やシミができやすい。 |
また、ある調査では、男性が外見・お肌について気になっていることの上位として、「乾燥・かさつき」や「テカリ・ベタツキ」があげられる。個人的には、男性にはスカルプに関する悩みが多いと思っていたのだが、お肌に関する悩みも深刻であることがわかった。
(株式会社インテージ「ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』」より筆者作成)
では、こういった前提を踏まえ、僕たちはどういう方向性の商品開発を望むようになったのか記載したい。
・・・が、文章が長くなってきたので、次回のブログで紹介する(すみません。。)。