僕が始めようとしているメンズコスメ事業に松原という最初の仲間が加わった。僕と同じ小・中学校だったが、高校からは別々の道を歩んでいた友人だ。彼は、大阪の地元の商業高校を卒業した後、大学で経済を勉強し、地元の銀行で働いていた。
彼とは、高校以降も頻繁に連絡を取っていた。僕が東京に就職した後も、大阪に帰っては酒を飲み、語り合い、一緒に旅行に行ったりした。いわゆる“親友”というやつだ。僕も彼も何か悩みがあれば、ざっくばらんに相談し、夜が開けるまで話したこともある。ただやはり、彼は大阪、僕は東京ということもあり、連絡の頻度は少なくなっていた。
そんな中、彼から久しぶりに連絡が来た。
ちょうど僕は、前回ブログで説明したメンズコスメの市場調査に加え、販売方法、マーケティング、ウェブサイト作成のためのプログラミング勉強など多忙を極めていた。
彼は、小・中学校時代からそうであったが、人の気づかない細かなところに配慮のできる繊細さ、優れた消費者感覚、そして5年間勤めた銀行で培った経験がある。また、何より、彼独特のユーモアで皆の雰囲気を一変させる力も持っていた。(←実はこれが一番の長所である・・)
僕がこれから始めるメンズコスメ事業のメンバーにぴったりだと思った。そこで思い切って誘ってみることにした。
それに対する彼の返事は、胸を熱くさせるものだった。
そうとなれば、すぐに僕が行おうとしているメンズコスメ事業について説明するため、会うこととなった。時はちょうど、シルバーウィーク前であった。それゆえ、2人で山形県・蔵王に旅行に行った。2泊3日みっちりと僕が始めようとしているメンズコスメ事業について、そしてその可能性、今後の進め方などについて話した。
彼は、韓国にいる間に、主にマーケティング戦略と業務運用の構築に関する整理を行ってくれることとなった。また、日本に戻ってきてからは、僕と一緒にルーティン業務を回してくれることになった。
起業するにあたり、仲間探しは極めて難しく、そして重要だとはよく聞くが、小さい頃からの友人の彼が参加してくれることとなり、これほど頼もしいことはない。まだまだ漠然としていて、決めることも沢山あり、不安だらけではあるが、松原という仲間が参加してくれることとなり、とても幸先のいいスタートとなった。