松原と話しているときに、ふと話題になった。
そういえば、まだ会社名を決めていなかった。確かに友人や家族に話すときは主に事業についての話ばかりだったので、「会社をどうするのか?」という細やかな点については話していなかった。
そこで早速、松原と会社名を決めることになった。僕も松原も大阪出身だ。関西人ならではのエッジのきいたユーモアを発揮するときがきたのだ。
松原:おっ、いいね!では、それに俺の名前の洵弥を付けて、Moral Mountain Junyaは?
僕:素晴らしい!そして、それらの頭文字を取って、MMJにしよう!
松原:完璧やな。
僕と松原では、エッジのきいたユーモアな社名を考えるなんて不可能だった・・
そこで、会社名のネーミングはどうすればいいのか、様々な友人にアドバイスを求めてみた。
創業者の名前から考えるという意見、好きな偉人の名前や名言から取るという意見、思い出の言葉をもじるという意見など様々だった。その中でも、とある友人の言葉が自分の腹にスッと落ちた。
そういえば最近、メンズコスメ、ひいては美容業界について調べるうちに、自分が志向したい「美」というものが徐々に明確になってきた。
僕は、「美」というものは、健康の上に成り立つもので、健康的な生活に適切なお手入れ(スキンケアなど)をすることが、最もよい「美」につながると考えるようになったのだ。
当然といえば、当然と思うかもしれないが、これまでの僕にとって、「美」というものは、例えば女性であればメイク1つで美しくなれるような、「美」単独で成り立つものと思って(勘違いして)いた。
そんな僕にとって、「健康の上に成り立つ美」という考え方はとても新鮮だった。
そこで、松原と改めて話した結果、僕達の会社は「健康美」をテーマにする会社にしようということになった。
肝心の会社名であるが、これは、健康の語源である「Holos(ギリシャ語)」と美の語源である「Bellus(ラテン語)」から取ることとした。また、組み合わせや呼びやすさの観点から、それぞれの言葉の始めの2文字を取り、「HOLO BELL(ホロ・ベル)」という会社名にしようと決まった。
僕は、この会社名を呼ぶ度に、自分が考える美のあり方を思い出し、そして僕達HOLO BELLが提供する商品を使ってくれる全ての人に、「健康の上に成り立つ美」を実感してもらえる、そんな会社にしたいと思う。