偶然か、必然か――待ちに待った「三人目」~静かにして熱い仲間~

HOLO BELLに新しく堀口という仲間が加わった。
企画立案から数字の分析まで、主にマーケティングを担当する、静かにして熱い仲間だ。

彼は大学の同級生であり、かつESS(英語研究部)という文化系部活で、1年生の時の最初のグループ活動が同じだった。その後の彼とは、離れてはまた交わるという状況で、山口(過去記事はこちら)ほどの接点はなかった。

彼は当時商学部で、様々な企業のビジネスモデルや、のちに世界を席巻するクラウドシステムなどのテクノロジーを分析するゼミにいた。当時はAWSを筆頭にIaaS, PaaS, SaaSなどが拡大していた時期であり、僕自身、USBというハードウェアからDropboxというクラウドストレージサービス(SaaS)にデータの保管方法が代わり便利になったことを覚えている。堀口は、まさにその潮流のど真ん中で学んでいたのだと思う。(たまたま、大学4年生の卒業旅行では同じ部屋だった。夜遅くまで語り合ったのが懐かしい。)

しかし、卒業後はぱったりと連絡を取らなくなった。お互い会社も働く場所も異なっていたことが影響していたかもしれない。そんな中ふと参加した大学の同窓会で再会した。そして、堀口を別日に食事に誘い、腹を割って話した。

「堀口は今後の人生をどう考えているの?結構忙しそうやけど何かどこかで勝負(仕事)するの?」

何気なく聞いた一言だった。僕はてっきり彼は起業するものだと思っていたし、その時はそういう回答だったように思う。だからこそ、翌朝に届いた短いLINEは、静かに胸に刺さった。

「とく(筆者)、おはよう。昨日はありがとう。まだ何も決めてないし、どうすればいいかもわかってないけど、とくの会社に加わることを前提に話を聞かせてほしい。」

言葉は多くない。けれど、覚悟は充分に伝わった。

ここから少し僕の話をさせてほしい。
実は先月、こっそりと37歳になった。この歳になると、お祝いというよりも、むしろ何かに追われる日が増えた気がしている。論語に「四十にして惑わず」という言葉がある。数えでいけば、37歳は最後のモラトリアムだ。そして、会社としても今は”踊り場”。「このままでいいかな」という甘えと、「まだまだやれる」という手応えのあいだで、なんとか自分を叱咤しながら前へ進んでいる。「五十にして天命を知る」ではないが、あと10年は駆け抜けたいと思っている。そんな時だからこそ、誰もが知るような大手企業を離れ、さらに奥様、子どもを抱えながら1年間の単身赴任で当社にコミットするという選択をした堀口の一歩に、僕は大きな責任と期待を感じている。

堀口といえば、僕が思う強みが三つある。

  • 熱いハートと冷静な分析:情熱を押し殺してでも、事実や数字で判断できる冷静さを持っている
  • 体力:例えどんな泥臭い仕事であっても、あきらめずやり抜く力を持っている
  • 堅実さ:目先のことに翻弄されすぎず、自分のやるべきことを進める芯の強さがある

そういえば、人となりを一つ。彼は穏やかで、あまり声を荒げない。けれど、ふとしたときに出る関西の一言が、妙にチームを落ち着かせる。(「顔が大きいからや!」というセルフいじりの小ネタも持っている。こういう余白のある人は、チームの空気を和らげる。)

松原・山口・堀口、この三人が揃えば、もっともっと遠くへ行ける。僕は、三人いればどんな高い山であろうとも登っていけると信じている。偶然と必然のあいだで巡ってきた「三人目」。ここからの10年を、今まで以上に、いや、超えてゆくために。もっと高みへ、もっと前へ!

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