HOLO BELLのメンバーで議論していると必ずと言っていいほど陥る問題があった。
僕たちは、インターネット上で出回っている様々なアンケート結果からおおよそのイメージは出来上がっていたものの、どうも実感がわかない。
ということで、「百聞は一見にしかず」を体感するため、僕たちでアンケートを実施し、直接消費者と話してみることにした。
アンケート作成にあたっては、前回のブログで紹介した山口が大学時代に作成したことがあるとのことなので、お願いした。
アンケート項目は、大きく分類して以下の3つである。
1.フェイスケア商品の使用有無とその理由
2.使用している(したい)フェイスケア商品のブランドや価格・訴求ポイント
3.フェイスケア商品の購入場所や購入にあたる情報収集方法等
上記を踏まえ、オンラインのアンケート作成ツールを用いて、必要なサンプリング数を計算したり、アンケート資料を作成した。
そして、いざアンケート実施初日。僕たちは人の行き交いが多いという理由で、東京駅周辺に集まった。
事前に調べた必要な最小サンプリング数は500程度だったので、メンバー間で「1日かけて1人あたり50枚程度、それを3日にわけて回収するぞ。今日がその初日。頑張ろう!」ということを再確認した(アンケート回収は4名で行った)。
そして朝10時、アンケート回収スタートである。
・僕が最も多くアンケートを回収するんだ!
・あっ、万が一アンケートが集まり過ぎて用紙が切れてしまった場合はどうしよう?
などと考えながら始めた。
1時間、いや30分、いやいや15分が過ぎた頃には、上記で考えていたことは全くの杞憂であることがわかった。誰もアンケートに協力してくれないのだ・・
そして1時間半後、しびれを切らした山口から連絡があった。
これにはメンバーが飛びついた。
そして、近くにあったガストに入り、メンバー間で「いかにこのアンケート回収が困難なことであるか」や、「(普段めったに言うことはないのに、)街頭アンケートは生産性が悪い」だとか、はたまた「そもそも論として東京の人は冷たい」、などというアンケート回収を中止するための理由をごまんと並べた。
そして、しばらくはお互いに空気の読み合いが始まった。
(誰が一番始めに、アンケート中止を言い出すのか・・)
(僕か?いや、僕では面目が立たない。山口、切り出してくれ。)
などという読み合いである。
そんなとき、ふと「「今晩なに食べたい?」これに答えるのがリーダーシップ」というブログを思い出した。そうだ、こういうときこそ、自ら率先して中止を訴えることもリーダーの役目と、「ハッ」と気付かされた。
ガスト中に僕の声がコダマした。メンバーの皆は、静かに頷いた。
アンケート回収は難しい。「百聞は一見にしかず」を体感した瞬間であった。