こんにちは、ホロベル社員の山口です。
いつもは月1回で「ダイエットブログ」を書いているのですが、今回は2018年5月10日に株式会社リッチメディアが発表した「20代~30代のビジネスマンに聞く『仕事と見た目調査』 世界9カ国比較」について、簡単にではありますが、感想も交えながら、まとめていきたいと思います。
<調査概要>
実施時期 | 2018年2月26日(月)~3月15日(木) |
調査手法 | インターネット調査 |
調査対象 | 日本、アメリカ、中国、韓国、タイ、ドイツ、インドネシア、シンガポール、イギリスの20代~30代の働く男性 各国310人(日本は306人)合計2,786人 |
1.日本はスキンケア”後”進国
世界9カ国のビジネスマンにスキンケア意識が進んでいる国を挙げてもらうと、美容大国の韓国が42.1%と堂々の1位ですが、実はその後に続くのが38.5%で日本なのです。3位のアメリカ(28.0%)とは10%以上も差をつけていて、日本は世界から「スキンケア先進国」と思われています。
しかし、スキンケア実施率を確認してみると、日本は51.3%とイメージを覆し、世界最下位の実施率です。一方、スキンケアイメージが低かった中国やタイの実施率が非常に高いという興味深い結果となりました。
(参照:「20代~30代のビジネスマンに聞く「仕事と見た目調査」 株式会社リッチメディア)
(参照:「20代~30代のビジネスマンに聞く「仕事と見た目調査」 株式会社リッチメディア)
2人に1人はスキンケアを実施しており、日本でもスキンケアは普及してきたのは事実ですが、国際間で比較すると、平均以下の実施率であり、スキンケア後進国という状況です。
2.他国のスキンケア高実施率の理由
それでは、なぜ中国やタイはイメージ以上にスキンケアが実施されているのか。スキンケアを行う理由を調査すると、国ごとに大きな違いがあることがわかりました。韓国とタイのビジネスマンは「異性から評価されたい」という思いでスキンケアをする人が6割を超えています。
あまりイメージがないかもしれませんが、実はタイでは数年前より「女子力男子」が注目されており、男性化粧品市場は急成長しています。整形に関しても日本より抵抗がないようです。
つまり、清潔感を保つというより美白や化粧などでキレイになってモテたいという価値観が強いようです。
一方、中国のビジネスマンは半分以上が「仕事ができる男に見られたい」という理由を挙げています。その他にも「成功しているように見られたい」「得意先から評価されたい」というように仕事に関する理由からスキンケアを実施していることがわかりました。
中国では、「モテるためにコスメ」というよりは、基礎化粧品を使って、「身だしなみを整えたい」「大気汚染から肌を守りたい」という思いから普及し始めたようです。
(参照:「20代~30代のビジネスマンに聞く「仕事と見た目調査」 株式会社リッチメディア)
このように単に普及したといっても「モテたい」や「ビジネスで活かしたい」など、その国の文化・背景によって、スキンケアの目的は大きく異なるみたいです。
3.ビジネスにおける肌マネジメントの重要性
先ほど、中国では、ビジネスシーンでの効果を目的にスキンケアをしている人が多いとわかりましたが、そもそもスキンケアをはじめとした、ビジネスシーンにおける自分の肌に気を使ったり整えたりする行為、「肌マネジメント」は必要なのでしょうか。
仕事と「肌マネジメント」の関係について考え方を聞くと、「仕事をする上で肌に気を使うことは当然」(71.3%)、「肌の状態をコントロールできる人は、仕事のマネジメントもできそう」(63.9%)、「きれいな肌は出世の武器になる」(63.4%)など、「肌マネジメント」が仕事と密接な関係にあると考えられています。また、国別で見ると、「中国」は全ての項目で世界平均を上回り、「シンガポール」では「きれいな肌は出世の武器になる」という考えが強いようです。一方「日本」は、全ての項目で世界平均を下回っています。
(参照:「20代~30代のビジネスマンに聞く「仕事と見た目調査」 株式会社リッチメディア)
日本のビジネスマンのスキンケアは、世界に出遅れており、肌や見た目に対する意識の低さが露呈する結果となりました。
そして、スキンケアをする人にスキンケアの仕事への実際の影響を聞くと、「自分の仕事に自信が持てるようになった」(40.4%)、「仕事のやる気が出るようになった」(38.2%)など、スキンケアが仕事に良い影響を与えていることが判明しました。
(参照:「20代~30代のビジネスマンに聞く「仕事と見た目調査」 株式会社リッチメディア)
4.トップ層はスキンケアに積極的
今まで日本のビジネスマンは世界と較べて、スキンケアが遅れていることを述べてきましたが、経営者や役員などトップ層の方々はスキンケアに積極的に取組んでいるようです。国別のデータはないのですが、経営者・役員と「肌マネジメント」の相関性を見たところ、経営者・役員は「スキンケア実施率」が高く、「肌マネジメント」の重要性を認識して実施し、「セルフマネジメント」もしっかりできていることが分かりました。また、「仕事ができる男」「成功者」として見られるようスキンケアに取り組み、スキンケアすることで仕事に対する「やる気」が高まり、「能率」も「マネジメント力」も高くなったと、その効果を誰よりも強く実感しているようです。
(参照:「20代~30代のビジネスマンに聞く「仕事と見た目調査」 株式会社リッチメディア)
これは日本の場合も例外ではなく、資生堂が発表した調査「8種の人気業界ビジネスマンに聞いた『男のスキンケア実態 』調査(今後まとめる予定)」によると、経営者・役員クラスは身だしなみとして「肌」を重視している傾向が強く、「仕事をする上で肌を気遣うのは当たり前だと思う」との回答も多くあります。
自身の重要性を誰よりも認識しているからこそ、ビジネスマナーとしてスキンケアを行っているのでしょう。
5.ビジュアルコミュニケーション社会でのあり方
今後、さらにスキンケア男性は増えていくと思うかと聞くと、全体の90.2%が「増えると思う」と答えています。その理由を聞いてみると、「当たり前の身だしなみ、習慣・礼儀に なってきているから」 (64.7%)が1位で、以下「男性の 美意識が高まっていると思うから」(38.0%)、「写真投 稿型のSNSの流行などで、男性もますます見た目が重要に」(37.3%)が挙げられ、コミュニケーションにおいて「見た目」が重要となるビジュアルコミュニケーション時代へと移行していることが分かります。
(参照:「20代~30代のビジネスマンに聞く「仕事と見た目調査」 株式会社リッチメディア)
最後に、ビジネスシーンで出会った男性の肌をチェックするかと聞くと、「中国」(84.8%)や「シンガポール」(72.3%)など各国ではチェックするのが常識となっています。ビジネスにおいても「見た目」が重要視される時代です。ビジュアルコミュニケーションがさらに加速していく中、ビジネスツールとしてもスキンケアの重要性がより大きくなっていることを日本のビジネスマンの方々に認識していただき、その習慣作りのお手伝いをメンズコスメ業界の私たちでサポートできればと思います。
(参照:「20代~30代のビジネスマンに聞く「仕事と見た目調査」 株式会社リッチメディア)
近年、海外ブランドも含めて、多くの男性化粧品・メンズスキンケアが販売されています。是非数多くの商品を見比べてご使用いただければと思うのですが、化粧品は様々な成分があって、難しいというイメージがあると思います。実際、全成分表示されているとはいえ、1つ1つの成分をしっかり確認して総合的に判断するのは至難の技です。そんな方向けに化粧品のベーシックな考え方を代表の徳山がブログで紹介しておりますので、よろしければご覧ください。【代表ブログ】
また、当社商品についてはこちらでもご覧になれますので、よろしくお願いします。
以上、日本と世界のスキンケア事情まとめでした。次回、近いうちに国内の男性スキンケア事情についてまとめていきたいと思います。