前回のブログで、化粧品OEMの決定までを記載したが、今日からは商品コンセプトの設計経緯について書いていきたい。
僕たちの商品コンセプトは、前回のブログで紹介した通り、以下である。
「本当に必要なスキンケア」を徹底的に追求することにより、スキンケア不足に陥りがちな全ての男性が、気兼ねなく容易に使用し続けることができる商品を設計する
当然ではあるが、この商品コンセプトには込められた思いがある。今日は、上記のうち「「本当に必要なスキンケア」を徹底的に追及することにより」の部分についての僕なりの考えを書きたい。
僕には、以前から疑問があった。それは、このブログ「よく分かる化粧品の基礎知識」でも少し記載したのだが、以下のようなものだ。
スキンケアの基本セットといえば、「洗顔→化粧水→美容液→乳液→クリーム」と言われるが、本当に必要なのだろうか。化粧水だけでも、お肌は水分で一杯であり、他の商品を使う余地(効果)はあるのだろうか。
そこで、これらのスキンケアはどの程度一般的なのか、海外のスキンケア事情と比較してみた。概ね以下のような違いがあることがわかった。
国 | スキンケアの方法 |
---|---|
アメリカ | クレンジング→化粧水(トナー)で拭き取り→美容液orクリーム |
ヨーロッパ | クレンジング→化粧水(トナー)で拭き取り→美容液orクリーム |
アジア(日本除く) | 洗顔→化粧水or乳液orクリーム |
日本 | 洗顔→化粧水→美容液→乳液→クリーム |
※欧米では、洗顔の代わりに、クレンジング後にトナーを含ませたコットンで拭き取るということが一般的なようであるため、上記の表では「洗顔」という用語を用いていない。
要約すると、欧米、アジア圏(日本除く)は、いわゆる洗顔後に化粧水または美容液、クリームを塗るだけである一方、日本だけが洗顔後に複数のステップがあるということだ。
こういった違いが生まれる原因は、気候やメークアップ、文化の違い等、色々とあるようではあるが、これらの詳細は、ブログが長くなってきたので、次回紹介することにしたい。